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  どんな仔犬を選べばいいの? 
 ・・・の前に
 まず考えなければならないのは「どこで購入する」のか?です。
 犬の購入手段としては以下の3パターンが考えられます。。
@ペットショップで購入する。
Aブリーダーから購入する。
B一般の家庭から譲り受ける。
 それぞれ「メリット」「デメリット」がありますが、何れにせよ「いい犬」を「良心的」に販売しているところから購入、若しくは譲り受けましょう。

        

 ショップのガラスケースの中にいる仔犬達は可愛いですよねぇ?
 ついつい衝動買いしたくもなりますよね。
 でもその前に・・・そのケースの中に閉じ込められている仔犬達は、一体生まれてどれぐらいで親から引き離されたのでしょう?
 店員さんに聞いてみて下さい。通常はマニュアル通りに「6週間くらいですよ」と応えるでしょう。(その言葉、本当か嘘か、あなたに判断出来ますか?)
 6週齢という事はショップに来る前の、もっと小さい時に親から引き離されているという事です。生後14日〜30日目位の乳離れもしていない仔犬を仕入れて、展示・販売している訳です。
 
 ところで・・・以下の記事をご覧下さい。
赤ちゃんペット販売禁止、環境省「8週齢以後」を検討 2005年9月の記事
 環境省は21日、生後間もない犬や猫といったペットの販売を禁止する方針を明らかにした。
 かわいらしさなどから、国内では犬と猫の約6割が生後60日以内にペット店に仕入れされ、販売されている。
 ・・・・・・中略・・・・・・
 米国では8週齢未満の犬猫の取引、輸送を禁止。英国も8週齢以下の犬の販売を禁止している。
 動物愛護法が今年6月に改正され、ペット店などの動物取扱業に登録制度が導入された。同省はこの登録基準に幼齢な動物の販売禁止を盛り込む考えだ。生後いつまでのペットを販売禁止にするかは、海外の事例や国内の販売実態を踏まえ、8週齢を軸に検討する。
 また、インターネットのペット店では、業者がペットの状態をよく確かめずに販売し、トラブルになるケースがあったが、販売時にはペットの状態を2日以上観察して、下痢や皮膚病、四肢マヒなどがないか確認することを業者に義務付ける。ペットの病歴や飼育方法の説明も求める。




※尚、これらの法案は、何社かの大手ペットショップ(含・ペット産業界・関連会社)と、一部の政治家達によって大きな圧力が掛けられています。
 その為に、動物達の生命や環境を良くする事が遅々として進まず、先進国の中では最も「動物愛護精神の低い国」となっています。

 実際、この記事は2005年のものです。
 さて現在・・・一体どれだけ「動物愛護精神」は高まっているのでしょうか?
 
 ・なくならない「捨て犬」や「捨て猫」
 ・「外猫」などと呼び、無責任に餌やりを続ける「似非愛猫家」
 ・「流行っているから」「可愛いから」といった理由で衝動買いする稚拙さ
 ・その先に待っている「飼育放棄」や「動物虐待」
 ・人間の身勝手な都合による保健所への安易な持ち込み
 ・未だに続けられる「安楽死」の名の元に行われる「殺処分」
 ・「安楽死」とは名ばかりで、実際はガスによる「窒息死」という苦痛を伴う処分方法
 ・ガスで死に切れなくても、そのまま生きたまま焼却炉で焼却処分される現実
 ・素人(一般の飼い主)による、違法な繁殖・販売
 ・無許可での、違法な繁殖・販売行為
 ・なくならない動物への虐待行為
 ・機械的に産ませ続ける「パピーミル」がなくならない現実
 ・ペットショップにおけるショーケースでの幼犬(仔犬ではありません)の展示販売
 ・不要になった繁殖犬を「里親」という美辞麗句を利用して処分している現実
 ・犬や猫の「社会化期」の軽視
 ・「社会性」が身に付いていない事から来る「問題行動」
 ・甘やかすだけで「躾け」をしない人間達
 ・等々。問題は山積しています。
 
 このニュースを見た人も大勢いる事と思います。動物愛護法は、今後詳細をもっと詰めて、2006年度から施行されます。
 
 このニュースはペット業界の人間なら必ず知っているはずです。
 ですからニュースの発表後も6週齢、6週齢以下の仔犬を継続して展示・販売しているようなショップは絶対に避けるべきです。
 ペットショップ側の言い分は・・・
 「日数が経てば経つほど、仔犬は大きくなってしまい、愛らしさも薄れていくから売れ残ってしまう」そうです。(馬鹿々々しい)
 でも、これは購入者側にも問題があります。
 「出来るだけ早く可愛い仔犬が欲しい」と要求するからです。これは購入者側も反省すべき点だと思います。

 仔犬は親元から離されるのが早ければ早いほど「犬社会の常識」を知らずに育っていってしまいます。
 最近「権勢症候群」の犬が増えている原因のひとつではないでしょうか?
 前出のニュースでは「8週齢以後を検討」とありますが、私はそれでも早過ぎると思います。自論としては「10〜12週齢前後」が良いのでは、と思っています。
 
 「ペットショップ」の悪口言いたい放題したみたいですが、全ての「ペットショップ」が酷い店である訳ではありません。どうか誤解のないように・・・
 良心的なペットショップはたくさん存在しています。

 
 「自家繁殖」等と看板を掲げているようなショップでは、基本的には自分の店で繁殖させて、そこで生まれた仔犬を販売しています。
 このようなショップは検討してみる価値があると思います。
 ブリーディングを行っているのですから、仔犬に関しては産まれた時から知っていますし、親や兄弟達との関係も把握出来ているはずです。一匹一匹の健康状態や性格等も把握し易いはずです。と言っても「絶対に安心」とは断言出来ません。
 何故ならブリーダーの中にも酷いところがあるからです。
 繁殖場へ見学を申し込んでも、正当な理由もなく「絶対に見学に応じない」のは“見られてはマズい事”があるからです。
 このようなブリーダーから仔犬を手に入れるのは避けた方が無難かと思います。
 
 でも「自家繁殖しているペットショップ」は候補に入れておきましょう。


 最近はインターネットでも「犬を購入」する事が可能です。が、トラブルも多発しています。
 
 家に着くまでに死んでしまっていた。
 購入後すぐに病気になった。
 血統書が送られて来ない、等々。

 ・・・と、トラブルが後を絶たないようです。
 このようなインターネット上の業者の中には、ペットショップやブリーダーから盗んだ犬を使って繁殖させているものもあるようです。当然、血統書なんか発行出来るはずがありません。問い合わせや苦情を言いたくでも、既に「ドロン」した後。結局、泣きを見るのは購入者です。
  
 インターネットで犬を購入する際には十分注意して下さい。


結  論。
犬は良心的なブリーダーから、直接購入しましょう。

或いは、一般家庭から「無償」で譲り受けましょう。

 さて、ここで質問です。
 
 
あなたが欲しいのは「仔犬の愛らしさ」ですか?
 それとも「生涯のパートナー」となってくれる犬ですか?

 
 
まずは“この事から”自問してみて下さい。